2008年06月10日

石の彫り方@

石ってどうやってほるの?
って、よく聞かれます。

「ノミとハンマーで・・・」と答えながら、
そんなこと聞かれてるわけじゃないよなって思います。

美術全般、そうでしょうが、
彫刻は特に、身体性ということが
大きな要素だと思います。

自分の作品を知っていただくためにも、
石の彫り方を説明することの大切さを感じています。

そこで、これからシリーズで、
石の彫り方について説明してみます。
ヘンなところや、間違っているところなど
ありましたら、ぜひ、教えてください。





まず、石を彫るときには、石を動かさなければなりません。
今日は、石の動かし方。。

石の重さは、水の約3倍

1尺(約30センチ)四方のかたまりを一切(いっさい)という単位で表現します。

その一切で、70〜80kgあるということになります。

ややこしいですが、要するに、
石は重いということです

そこで、石を動かすやり方を知らないと、石彫は出来ません。
ですから学校では、石の動かし方について、たくさん学びました。

いろいろな道具や機械がありますが、
一番いいのは、
 人力=マンパワーです。

みんなで「せえの!」
ってやれば、何百キロもあるものも動かせます。

一仕事終えて、飲み物が振舞われたり。

ですが、人がいないときや、
人の力では動かせないものの場合は、
機械や道具が使われます。

クレーンや、フォークリフトテコジャッキなど、いろいろありますが、
使いようによって、ものすごく便利なのが、
三マタチェーンブロック

これさえあれば、(あと時間と体力があれば)
たいていのことが出来るスグレものです。

これ

余計なものも写っていますが、
三本足の棒を組み合わせてあるのが三マタ
その上の方に吊り下げてあるのがチェーンブロック。

原理は簡単で、巻きもどらない滑車のようなチェーンブロックで、石を吊り上げたり戻したりして、いろいろに動かせるわけです。

この三マタは、自家製で、3トンくらいまでは耐えられます。
足をもう一段、ジョイントして、伸ばすことも出来、
2.5メートルちょっとの高さまで吊り上げることが出来ます。

これさえあれば、一人で、
フォークリフトのよな機械がなくても、
ある程度の仕事が出来ます。

たとえば、写真の石(約1トン)を向こうからこっちにもってきたいときは、
吊点を、石の真上より、少しこっちにずらした状態
にして、
持ち上げます。
すると、石は、ズりながら、こっちのほうに来て、
持ち上がる。

そこで、一旦おろして、三マタをこっちにずらして、
そこでまた持ち上げる・・・・

ということを何回か繰り返して、運んで来ます。

フォークリフトを使えばあっという間に出来ること
ですが、手間をかければ、そんなものがなくても出来るわけです。
貧乏彫刻家の、ものすごく頼れる存在です。

他にも、持ち上げたところに車を入れて、
ユニック(クレーン)のついていないトラックにも載せたり、おろしたりも出来、
ほんとに、なくてはならないものです。

石を立てたり寝かしたり、積み重ねたりと、
他にもいろいろ出来るやつで、大好きな道具の一つです。

今日はそんな三マタとチェーンブロックでの石の
動かし方の紹介でした。




石の彫り方
Comment  ほそみち     [2008.06.11 21:56]
これまで、太閤山ランドや魚津海岸でいやというほど、石彫の運搬見ていました。庭にもストックが山ほど。
石彫とは、まさに運搬と移動ですね。
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Comment  tama     [2008.06.11 22:24]
ほそみちさま

「石彫とは、まさに運搬と移動ですね。」
↑↑ほんとにそうですね。

ほそみちさんの見てこられた運搬と比べれば、ぼくのはほんとに可愛らしいものです。
石の大きな塊の持つ存在感は、特別ですね。

削除用パスワード:
Comment  野口沢子     [2008.06.12 18:34]
平田先生、今日は留学生にいろいろ体験させていただいて本当にありがとうございました。あ、わたし、野口です(^^)
美術の世界、すこしだけだけど触れることが出来てわたしも楽しんじゃいました。
またいろんなお話聞かせて下さい。
削除用パスワード:
Comment  tama     [2008.06.12 22:31]
野口先生
今日はどうも有り難うございました。
自分がほんとに英語が分からないことがよく分りました。
今学生のひとは、英語だけはちゃんと勉強しといたほうがいいといつも思います。
でも、日本のアニメの話や、日米の早口言葉で盛り上がり、楽しい時間でした。

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プロフィール
 
昨年から富山に帰って彫刻をしている。いろんな仕事をしながら、(?)制作にいそしんでいる。大きな石が彫りたい。。
作者名平田昌輝
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