2008年06月19日

石の彫り方A〜石を割る〜

以前の記事の書き直しです。
石の彫り方シリーズということで
石の割り方について、
追加などして書いています。

石を割るとき、前回書いた三マタなどを利用して、
石の下に敷いてある木(「番木」・ばんこ)を
そのように入れます。

石の自重も利用して割るので、
割りたいところの真下に、番木と、
もっとキチンとやるときには、その上に、
細い鉄の棒をしいてやるときれいに割れます。

また、木には木目があるように、
石にもがあり、
それに沿って割るときれいに真っ直ぐ割れます。
以前石の職人さんが、この石目を利用して、
このあと出てくる豆矢一個で、
手際よくどんどん薄い板状に石を割っていくのを見た
時には感動しました。
〔茨城県にある高田石材(株式会社タカタ)の紹介ビデオ〕


そして、番木を置いて・・・


先日、石を割ったあとの写真


平たいかたちの石の、左の方を使うために、割ったところです。
少し分かりにくいですが、割れた面のところに小さな棒状のものがうつっています。
これがいつもとってもお世話になっているセリ矢です。
約10センチ間隔で、ドリルで穴を開けたところに、このセリ矢を打ち込みます。


写真の右側のものがセリ矢(と「羽」)です。
両側のはというもので、を打ち込むほどに、穴の中で羽が広がって、石を押し広げて割る仕組みになっています。
打ち込んで、写真左の石頭(せっとう)で叩いていくのですが、矢がキいてくるにしたがって、叩く音が高くなっていくんです。

あんんまり一気に叩くと、表面にしか矢がきかないので、少し間をおきながら叩きます。

しばらくすると、「もうそろそろだぞ」って、音がしだして、間もなくボゴとかメギョとか、グボとか、という音とともに、一瞬で割れるんですが、その瞬間はたまりません。。。
大学のときは、石を割るクライマックスになると、みんなで集まってその瞬間を楽しんでいました。

割れたあとの石は、とても鋭くなっているので、
ハンマで叩いてカドを落としてやると安全です。

矢を取り出したりするときに気をつけないといけないのは、
絶対に石と石の間に手を入れないこと、
急に石が傾いてきて指を挟んだら、
大ケガにもなりかねません。

どうしても手を入れる時には、木などを挟みますが、
普段から、安全な行動をするクセにしておかないと、
ふとしたことで事故になりかねません。

これくらいは大丈夫
って言うのはナシにしようと、心がけています。

・・・難しいですが(汗)


矢にも、
今回使った比較的厚みの少ない石割り用の、
セリ矢の他に、
厚みのあるもの用の、おとし矢というのがあります。
以前、コメントで教えていただいた動画がありますので、興味のある方はこちらをどうぞ。
石の奥のほうでキかせるもので、
表面でキかせるセリ矢と併用されることも多いです。

上、2点は、ドリルの丸い穴で使うものですが、
ノミなどで四角い穴を開けて使う、
マメ矢トビ矢というのもあります。

画像等なくてすみません。
また追加するかもしれません。


今日は、石の割りかたの説明でした。。


石の彫り方
Comment  フォトグラファー猿     [2008.05.06 09:02]
ご無沙汰しています。
こういう記事待ってました!いやぁ〜、“グボ”ですかぁ〜伝わってきますねぇ。
思わずYouTubeで石割りで調べたら、東京芸大の学生がでっかい石割りを披露している動画がありました。これ面白すぎます。
http://jp.youtube.com/watch?v=2J_eL3SBuC4

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Comment  わお”     [2008.05.06 19:21]
↑↑↑↑
観ました^^

確かに面白い><
黒髭危機一髪をやっているような心境でしたw
「バリッ!」と割れたとき、思わず「おぉぉ」と言ってしまいましたww
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Comment  tama     [2008.05.06 20:48]
フォトグラファー猿さま>
いつも有難うございます!
石割りの動画があるんですねぇ・・・あんなに大きな石、羨ましいです。。。
懐かしいひとたちが映っていました。
ぼくもあんなに大きな仕事ができるように頑張ります(><)
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Comment  ほそみち     [2008.06.19 05:17]
10トンの原石から4トンの作品ができるとき大きな石の割るときは感動的だと義兄がいっていました。動画でよくわかりました。
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Comment  tama     [2008.06.19 23:56]
ほそみちさま
いつもコメント有り難うございます。
そうですね!
石を割るとき、その石の持ってるエネルギーの一端を見るようです。

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プロフィール
 
昨年から富山に帰って彫刻をしている。いろんな仕事をしながら、(?)制作にいそしんでいる。大きな石が彫りたい。。
作者名平田昌輝
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